はじめに

年を重ねるといつの間にか、季節が過ぎていくことに気づくようになりました。
忙しかった毎日が少し落ち着き、「自分のための時間」を少しずつ取り戻す——そんな50代という時期。
花を飾ることは、暮らしの中に静かな彩りを取り戻す、小さな贅沢です。
このブログでは、アトリエイングローズで花と過ごす時間を通じて見えてきた「50代からの花時間」の魅力をお伝えします。

心にゆとりが生まれる、花との時間

家の中に季節を迎える喜び

外を歩くと、風が変わり、色づく葉が目に映る。
そんな季節の移ろいを、家の中にも感じられるのが花の魅力です。
リビングや玄関に季節のフラワーアレンジメントを飾るだけで、暮らしに「今」という時間が流れ込みます。

花をいける時間は、自分と向き合う時間

花を一本、そっと花器に挿す。
その瞬間に、心が少し静かになる。
花と向き合う時間は、他の誰でもない「自分」と向き合う穏やかなひとときです。

小さな達成感が、心を整える

フラワーアレンジメントを作り終えたときの充実感。
それは「やらなければならないこと」ではなく、「やってよかった」と思える喜び。
忙しさの中で忘れていた達成感が、フラワーアレンジメントを通して静かに戻ってきます。

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50代だからこそ見えてくる、美しさのかたち

完璧でなくていい、自然のままが美しい

若い頃は「上手に作らなきゃ」と思っていたアレンジも、今は“少し曲がった枝”に魅力を感じるように。
年齢を重ねるほど、花の自然な姿が心に響くようになります。

花も人も、時間を重ねて輝く

花は咲いた瞬間だけでなく、少し枯れかけた時にも美しい表情を見せてくれます。
それは、人の生き方にもどこか似ています。
時間を重ねてこそ出る深みがある・・・それを花が教えてくれるのです。

色に宿る思い出と感性

明るいピンクよりも、落ち着いたワインレッドやグレージュに惹かれるようになる。
花の色選びにも、その人の人生の色が表れます。
花は「今の自分」を映す鏡のような存在です。

教室で出会う、花と人のあたたかいつながり

同じ花でも、それぞれの個性が咲く

アトリエイングローズの教室では、同じ花材を使って長さや角度をお伝えしても、一人ひとり全く違う作品が生まれます。
それは「こうあるべき」ではなく、「自分らしい花」を咲かせること。
お互いの作品を見て、自然と笑顔がこぼれます。

花を通して出会う仲間との時間

レッスンの合間に交わすおしゃべりや笑い声。
花を中心に生まれる人とのつながりは、想像以上に心を満たしてくれます。
「ひとりで楽しむ花」から「みんなと分かち合う花」へ。

教室という“もうひとつの居場所”

子育てや仕事が落ち着き、少し寂しさを感じる時期。
そんな中で、花を通じて誰かと関われる場所があること。
それがアトリエイングローズが大切にしている「心の居場所」です。

花がくれる、暮らしのリズム

季節を感じると、心も動き出す

春は芽吹き、夏は光、秋は実り、冬は静けさ。
花を通して季節を感じることで、心のリズムも自然と整っていきます。
それは忙しい毎日では得られない、やさしい循環です。

飾ることで整う空間

花を飾ることは、部屋を整えること。
生花の香りやグリーンの色が、空間の空気をやわらげてくれます。
花を迎えるための準備は、自然と片づけや掃除がすすみます。

花があることで、誰かを想う気持ちが生まれる

玄関に一輪の花を飾ることで、「おかえり」と迎える気持ちが芽生えます。
花は人を想う優しさを育ててくれる存在。
その小さな心の動きが、暮らしをより温かくします。

これからの人生に、花という友を

自分のために花を飾るという選択

誰かのためではなく、自分のために花をいける。
それは「自分を大切にする」ことの始まりです。
50代からの花時間は、心を育てる時間でもあります。

新しいことを始める勇気

「今さら習い事なんて」と思っていた方が、花を通して新しい自分に出会う。
花を習うことは、“何かを再び始める勇気”でもあります。
花がそっと背中を押してくれるのです。

アトリエイングローズが大切にしている想い

兵庫県川西市にあるお花教室アトリエイングローズでは、
花を“上手にいける”ことよりも、“心で楽しむ”ことを大切にしています。
人生の後半を、自分らしく、花とともに。
そのお手伝いができる場所でありたいと願っています。

アトリエの庭小屋のイギリスアンティークのステンドグラスにアレンジ

終わりに

50代からの花時間は、人生の余白を彩るための、かけがえのない時間です。
花を通して「今」を愛おしむ気持ちを取り戻し、
そして自分自身を優しく励ます時間になりますように!!

フラワーアレンジメント教室